【徒然本店】はなす まなぶ ひろがる
国立本店メンバーによる連載エッセイ「徒然本店」、今回はかしうちがお届けします。
国立本店10期メンバーのかしうちです。上京したての社会人1年目の昨年夏に国立本店を知り、「ほんとまち編集室」の活動メンバーになりました。
最近こんなイベントを開催しました。
1人5分の持ち時間で推し(好きなもの)を語って、みんなでコメントをつけあう、気軽なゼミのようなイベントです。
全2回開催。音楽、男性アイドル、芸人、哲学など・・・自分の知らない分野に触れるきっかけになりました。
このイベントの開催理由は、
1 話しやすい場で、のびのび話す楽しさ
2 他人から学ぶことの楽しさ
この2つを参加者の方々に感じてもらいたかったためです。
【のびのび話せる】
国立本店に訪れる度に、その日の当番やたまたま居合わせた方と、なんでもない雑談から最近の悩み、将来の夢まで・・・いろんな話をしました。
私自身、自分のことを語るのを尻込みするタイプですが、夕方になると「ああ、のびのび話せたな」という気持ちよい気分になって帰宅の途につくのでした。
今日は何を話したかを振り返りながら自転車で駆け抜けるこの道。
そう感じた理由は主に2つ。
1つ目は、国立本店はふらっと訪れて良い場所であること。何も考えずに来て良いし、話す気分じゃなかったら本を読んでれば良い。ちょっと違うなと思ったら帰っても問題ない。
それは自分だけじゃなくて、お店で出会う人にとっても同じです。この気軽さゆえに、上手く話さなきゃ!のプレッシャーが無く、 話せました。
もう1つは、自分とは全く異なるバックグラウンドの人と会話できること。
この違いが実はネタになるのです。自分の職業・世代では当たり前なことでも、話してみると結構ウケたりする。別に面白いことを言おうとしなくても、実はひょんなことに話のネタは転がっているのでした。
もちろん、世の中気軽じゃない話をする機会だって多いのですが・・・そんな話をするためにも、まずは心地よく話せる場所があったことが良かったと思います。
【まなんでひろがる】
こうやってのびのびと話しやすい場所だからこそ、たくさんの学びを持ち帰ることができました。
学びは日常生活を豊かにします。学びが生まれるのは何気ない雑談から。
例えば、誰かから昔のアーティストの話を聞いた時。聞いた直後はピンと来なくても、何日か後にTVでそのアーティストの曲が流れていると、「あ!あの時あの人が話してたやつだ!」となります。これまで自分には何も関係性が無かったアーティストに意味づけがされた瞬間です。
自分が詳しいと思ってたことについても学びが深まります。自分の仕事・故郷のこと、趣味のこと。誰かと話すうちに内容が整理され、なぜそれが好きなのか、どうすればその面白さが他人に伝わるのか、考えるようになりました。例えば、海外に行って日本の良さを発見するように。
【得たものを胸に】
こういった経験ができる場所があることは素晴らしい。別に「居場所作りをしたい」なんて大層なことは言いません。ただ、そういう雰囲気を作れる人でありたいな、とイベント開催後に思うのでした。
さあ、次のステージへと、よーいドン。
必殺ハマり人 関西から国分寺にやってきた社会人1年生。車関連のエンジニアやってます。大学では超音波の研究の傍ら、兵庫県でフォトコンテストの運営なんかもやってました。書ききれないくらい色んなものにハマります!(哲学、かるた、野球、色彩、料理・・・それと国立市!)