2022.09.04

【徒然本店】はなす まなぶ ひろがる

国立本店メンバーによる連載エッセイ「徒然本店」、今回はかしうちがお届けします。

国立本店10期メンバーのかしうちです。上京したての社会人1年目の昨年夏に国立本店を知り、「ほんとまち編集室」の活動メンバーになりました。

最近こんなイベントを開催しました。

1人5分の持ち時間で推し(好きなもの)を語って、みんなでコメントをつけあう、気軽なゼミのようなイベントです。

全2回開催。音楽、男性アイドル、芸人、哲学など・・・自分の知らない分野に触れるきっかけになりました。

 

このイベントの開催理由は、
1 話しやすい場で、のびのび話す楽しさ
2 他人から学ぶことの楽しさ
この2つを参加者の方々に感じてもらいたかったためです。

【のびのび話せる】

国立本店に訪れる度に、その日の当番やたまたま居合わせた方と、なんでもない雑談から最近の悩み、将来の夢まで・・・いろんな話をしました。
私自身、自分のことを語るのを尻込みするタイプですが、夕方になると「ああ、のびのび話せたな」という気持ちよい気分になって帰宅の途につくのでした。

【徒然本店】はなす、まなぶ、ひろがる_坂道今日は何を話したかを振り返りながら自転車で駆け抜けるこの道。

 

そう感じた理由は主に2つ。
1つ目は、国立本店はふらっと訪れて良い場所であること。何も考えずに来て良いし、話す気分じゃなかったら本を読んでれば良い。ちょっと違うなと思ったら帰っても問題ない。
それは自分だけじゃなくて、お店で出会う人にとっても同じです。この気軽さゆえに、上手く話さなきゃ!のプレッシャーが無く、 話せました。

もう1つは、自分とは全く異なるバックグラウンドの人と会話できること。
この違いが実はネタになるのです。自分の職業・世代では当たり前なことでも、話してみると結構ウケたりする。別に面白いことを言おうとしなくても、実はひょんなことに話のネタは転がっているのでした。

もちろん、世の中気軽じゃない話をする機会だって多いのですが・・・そんな話をするためにも、まずは心地よく話せる場所があったことが良かったと思います。

 

【まなんでひろがる】

こうやってのびのびと話しやすい場所だからこそ、たくさんの学びを持ち帰ることができました。

学びは日常生活を豊かにします。学びが生まれるのは何気ない雑談から。
例えば、誰かから昔のアーティストの話を聞いた時。聞いた直後はピンと来なくても、何日か後にTVでそのアーティストの曲が流れていると、「あ!あの時あの人が話してたやつだ!」となります。これまで自分には何も関係性が無かったアーティストに意味づけがされた瞬間です。

自分が詳しいと思ってたことについても学びが深まります。自分の仕事・故郷のこと、趣味のこと。誰かと話すうちに内容が整理され、なぜそれが好きなのか、どうすればその面白さが他人に伝わるのか、考えるようになりました。例えば、海外に行って日本の良さを発見するように。

 

【得たものを胸に】

こういった経験ができる場所があることは素晴らしい。別に「居場所作りをしたい」なんて大層なことは言いません。ただ、そういう雰囲気を作れる人でありたいな、とイベント開催後に思うのでした。
さあ、次のステージへと、よーいドン。

text by Kashiuchi
かしうち けんと
必殺ハマり人 関西から国分寺にやってきた社会人1年生。車関連のエンジニアやってます。大学では超音波の研究の傍ら、兵庫県でフォトコンテストの運営なんかもやってました。書ききれないくらい色んなものにハマります!(哲学、かるた、野球、色彩、料理・・・それと国立市!)
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