2022.12.14

12/25(日)読書会 リアル/オンライン併催『赤の自伝』アン・カーソン

国立本店の読書会、今回も現地開催+オンラインの形式で開催します。

取り上げるのはカナダの詩人、アン・カーソンの『赤の自伝』です。

アン・カーソンはカナダの詩人で古典学を專門すると学者でもあります。
詩人としては大きな文学賞を受賞している英語圏を代表する詩人の一人で、近年ノーベル文学賞の候補者として名前が上がっている作家です。

『赤の自伝』は古典学者であり詩人であるアン・カーソンの特徴が色濃く反映された本になっています。出版社の紹介にも”「詩と小説」のハイブリット形式”と表現されています。

物語は古代ギリシアの詩人ステシコロスの『ゲリュオン譚』が下敷きになっており、その物語を再構成しながら、現代を舞台にしながら展開していく不思議な形式となっています。『ゲリュオン譚』では赤い怪物の怪物ゲリュオンが神話の英雄、英雄ヘラクレスに殺されるという物語になっているのですが、全ての文章が残っているわけではないようです。アン・カーソンはその余白を含めて『ゲリュオン譚』からのインスピレーションを受けて『赤の自伝』が作られました。

ギリシャ神話、詩、そして古典的な物語と現代の交わりなど、読書会で話しながら読むと楽しい本だと思いますので、気になる方はぜひ参加してみてください。

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日 時:12/25(日)19:00 –21:00
場 所:国立本店(現地開催+オンライン)
(オンライン参加情報は申し込みをされた方にお知らせします)
入場料:無料
内 容:読書会
『赤の自伝』アン・カーソン
参加方法:このページの下の入力フォームから
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*これまでに国立本店読書会で読んだ本*

・本の未来を探す旅 台北(内沼晋太郎・綾女欣伸)
・折りたたみ北京(ケン・リュウ編集)
・服従(ミシェル・ウエルベック)
・天安門(リービ英雄)
・犬婿入り(多和田葉子)
・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)
・野火(大岡昇平)
・少年が来る(ハン・ガン)
・雨月物語(上田秋成)
・わたしの名は赤(オルハン・パムク)
・人間・この劇的なるもの(福田恆存)
・灯台へ(ヴァージニア・ウルフ)
・グミ・チョコレート・パイン(大槻ケンヂ)
・モモ(ミヒャエル・エンデ)
・1973年のピンボール(村上春樹)
・ジャッカ・ドフニ(津島佑子)
・族長の秋(ガブリエル・ガルシア=マルケス)
・ソロモンの歌(トニ・モリスン)
・ディディの傘(ファン・ジョンウン)
・路上の陽光(ラシャムジャ)
・書記バートルビー(ハーマン・メルヴィル)
・月は無慈悲な夜の女王(ロバート・A・ハインライン)

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