【4/17読書会@オンライン】ファン・ジョンウン『ディディの傘 』
【本イベントはオンライン(Zoom)でおこないます】
4月の読書会もオンラインで開催します。
ファン・ジョンウン『ディディの傘』を読みます。
ファン・ジョンウンは2005年、短篇「マザー」でデビュー。2010年に初の長編小説『百の影』で韓国日報文学賞を受賞、その後も続けて申東嘩文学賞、李孝石文学賞、大山文学賞、金裕貞文学賞など、数々の文学賞を受賞。今回の課題作『ディディの傘』も、5.18文学賞、萬海文学賞を受賞し、2019年「小説家50人が選ぶ”今年の小説”」第1位に選出されました。作家や編集者からだけではなく、それ以上に読者からの熱い支持を受けるファン・ジョンウンは、韓国を代表する作家と言っても過言ではありません。
本書に収められている「d」は2014年に起こったセウォル号沈没事故を、「何も言う必要がない」は2016年から始まった、大統領弾劾を要求したキャンドル革命に影響を受けて書かれた小説です。
ファン・ジョンウンの日本での紹介は4作目になります(3月末には5作目の日本語版『年年歳歳』が出版されます)。
『野蛮なアリスさん』『誰もない』『続けてみます』も、社会の歪みにままならない日々を送る人たち、常に全体から取りこぼされてしまう人たちの存在に作家自身が苦しみながら、そこに目を据えて丁寧に書かれた物語たちです。
突然最愛の人を亡くし、足元にあった「日常」がすこんと抜けてしまう。そして虚無感を抱えて生きていく様子。革命から弾かれた人たちの幻滅の行き先。今の私たちの世界で起きていることの断片を映し出したような『ディディの傘』を一緒に読んで「革命」とは、「傘」が意味するものが何なのかを語り合いましょう。
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日 時:4/17(日)19:00 – 21:00
※今月から日曜日の開催です。お間違えのないように!
場 所:オンラインイベント
(申し込みをされた方お知らせします)
入場料:無料
内 容:読書会
『ディディの傘』ファン・ジョンウン
(斎藤真理子 訳/亜紀書房)
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
またはこのページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから
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*これまでに国立本店読書会で読んだ本*
・本の未来を探す旅 台北(内沼晋太郎・綾女欣伸)
・折りたたみ北京(ケン・リュウ編集)
・服従(ミシェル・ウエルベック)
・天安門(リービ英雄)
・犬婿入り(多和田葉子)
・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)
・野火(大岡昇平)
・少年が来る(ハン・ガン)
・雨月物語(上田秋成)
・わたしの名は赤(オルハン・パムク)
・人間・この劇的なるもの(福田恆存)
・灯台へ(ヴァージニア・ウルフ)
・グミ・チョコレート・パイン(大槻ケンヂ)
・モモ(ミヒャエル・エンデ)
・1973年のピンボール(村上春樹)
・族長の秋(ガブリエル・ガルシア=マルケス)
・ソロモンの歌(トニ・モリスン)
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