【3/19読書会@オンライン】トニ・モリスン『ソロモンの歌』
【本イベントはオンライン(Zoom)でおこないます】
前回に引き続き、オンラインで開催します。
今回の課題本は、トニ・モリスンの『ソロモンの歌』です。
トニ・モリスンは、1993年にアフリカ系アメリカ人として初めてノーベル文学賞を受賞した女性作家です。2019年に亡くなるまで社会の不公平や差別に対して一貫して声を上げ続け、黒人コミュニティから絶大な支持を得てきました。
多くのアフリカ系アメリカ人のアーティストにも影響を与えていることから、アメリカのポップカルチャーが好きな人は、作品が読んだことがなくとも、知らず知らずのうちにふれているかもしれません*。
『ソロモンの歌』は1977年に発表され、最初のベストセラーとなった作品です。奴隷制時代から1960年代にわたる時代の物語を、「空を飛ぶアフリカ人」の口承文学をモチーフにして描きあげました。主人公の黒人男性が旅をしながら祖先の物語に触れ、黒人としてのアイデンティティを回復していくという物語を主軸に、多数のエピソードと日常・非日常がおりまざる豊かな語り口が特徴的です。政治性を越えて、多様な読み方ができる作品と思います。
十分に読み込めなかった方も、ばっちり読みきった文学好きな方もどちらも大歓迎です。
ご参加お待ちしています。
*補足:2018年のコーチェラフェスで、アフリカ系アメリカ人として初めてヘッドライナーをつとめたビヨンセは多くの黒人文化を引用したパフォーマンスを披露しましたが、その中で最初に引用したのは『ソロモンの歌』の一節「風に身を委ねれば、お前はそれに乗っていける」でした。
日 時:3/19(土)19:00 – 21:00
場 所:オンラインイベント
(申し込みをされた方お知らせします)
入場料:無料
内 容:読書会
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
またはこのページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから
*これまでに国立本店読書会で読んだ本*
・本の未来を探す旅 台北(内沼晋太郎・綾女欣伸)
・折りたたみ北京(ケン・リュウ編集)
・服従(ミシェル・ウエルベック)
・天安門(リービ英雄)
・犬婿入り(多和田葉子)
・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)
・野火(大岡昇平)
・少年が来る(ハン・ガン)
・雨月物語(上田秋成)
・わたしの名は赤(オルハン・パムク)
・人間・この劇的なるもの(福田恆存)
・灯台へ(ヴァージニア・ウルフ)
・グミ・チョコレート・パイン(大槻ケンヂ)
・モモ(ミヒャエル・エンデ)
・1973年のピンボール(村上春樹)
・族長の秋(ガブリエル・ガルシア=マルケス)
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