2018.07.03

7/16 ブックトークイベント 国立夜読 第8回

夜読第8回

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【ブックガイド部とは】
ブックガイド部では、「読書の文脈づくり」をテーマしています。
本は一冊、一冊独立して存在していますが、見えない所でつながっています。
それは人も同じ。
独立して存在するものが交わるときにあらたな文脈が生まれてくるはず。
 
過去の本と今の本
過去の人と今の人
過去のテーマと今のテーマを
ブックガイドという形でつなげていくことが
われわれの活動の目的です。
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広い読書範囲を持つ二人が語り役、聞き役に分かれてテーマについて話します。
対話の中で本を紹介していくという形式です。
 
少人数でやっているので参加者の質問も大歓迎。(聞くだけでも楽しめます)
 
【テーマについて】
今回のテーマ書物と読書。
 
考えてみると読書という行為はとても捉えがたいものです。人と本とのつきあいは長く、古くは竹簡や木簡、パピルスなどに文字が記録されていました。
 
それぞれの歴史において「書かれた文字」と人間の思考のあり方は異なっていたと考えられています。
特に印刷技術の発展によって一般の人に本を読むことを可能にした、グーテンベルク活版印刷革命以前と以降で、人間と本との付き合いは大きく変わったことでしょう。
そして、今、インターネットが生活の中心になっている我々にとって「本を読む行為」が揺らいでいるように思います。
 
知る人ぞ知る編集者、津野海太郎さんに『読書と日本人』という本があります。
この本には古くは平安時代から、日本人の本との付き合い方をやわらな語り口で紹介しています。
 
この本で津野さんは「経験としての読書」という話をしています。
津野さんのメッセージは、読書によって我々の内側にある感覚が更新されていく、読むことで自分自身が少し変化する、そんな経験が大事ではないかという、問いかけだったと思います。インターネットのようにスピードが早い情報摂取に身をさらしがち今の我々には、そのような言葉を通じた経験がどこか遠いものになっているのかもしれません。
 
そんな『読書と日本人』を入口にして読書の歴史を振り返っていきたいと思います。
 
本がなかった時代の「声の文化」から「文字の文化」の移行を分析し、人間の思考のあり方と言葉の関わりについて深く考察したW.J.オングの名著『声の文化と文字の文化』、フランスの歴史学派、アナール学派のリュシアン・フェーヴル&アンリ=ジャン・マルタンの『書物の出現』、それを一部批判的に継承したロジェ・シャルチエの『書物から読者へ』、『書物の秩序』などを通して、書物と読書の歴史を見ていくつもりです。(まだどんなものをとりあげるか未確定です)
 
その他、日本の出版文化、最近の本屋さん事情など、色んな本を紹介するつもりです。時間の許す限り色んな話をしたいと思っています。
 
本が好きでこれから読書がどうなっていくのかとぼんやり考えている方へ。
本と人、言葉と人、「読む」ことと人の関係にちょっと深く入ってみましょう。
 
【概要】
日 時:7/16(月 祝日[海の日])13:00-15:00
場 所:国立本店
入場料:無料
内 容:本をめぐるお話
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
または国立本店のWEBページ入力フォームから
 
【これまでに取り上げた人・テーマ】
・見田宗介 https://kunitachihonten.info/?p=2755
https://kunitachihonten.info/?p=2768
・鶴見俊輔 https://kunitachihonten.info/?p=2863
https://kunitachihonten.info/?p=2854
・民藝(柳宗悦)
https://kunitachihonten.info/?p=2878
・渡辺京二
https://kunitachihonten.info/?p=2936
・中井正一
https://www.facebook.com/events/184026318880386/
・中村雄二郎
https://kunitachihonten.info/?p=2950
・民藝2
https://kunitachihonten.info/?p=2972
・河合隼雄
https://kunitachihonten.info/?p=2997
 
【今後のテーマ】
8月 これまでの振り返りとこれから
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