2016.05.14

【今月の10冊】5月:走る!

「国立本店」の運営メンバーたちが、月替わりのテーマに合わせて選んだ一冊をおすすめするこのコーナー、5月のテーマは明日、5/15(日)に開催される「LINKくにたち2016リレーマラソン」にちなみ「走る!」でお届けします。去年はランナーたちが二宮金次郎に扮し、見事「コスプレ賞」をいただいた国立本店チーム。今年も(?)受賞目指して張り切った結果、ご紹介できる冊数はちょっぴり少なめ。その分、フィジカルからメンタルまで「走らせる」アツい本たちが揃いました! そして準備の結果は、ぜひ明日マラソンコースでご覧になってください!(タイトル50音順)
 


 

「あの箱根駅伝で青学を優勝に導いたトレーナーが伝える、マラソン練習法!」

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「忙しい人の自己ベスト更新術〜マラソンは最小限の練習で速くなる!」中野ジェームス修一
東京マラソンを皮切りに、日本では空前のランニングブームが到来。みずからの健康のために楽しむ人もいれば、今では自分の可能性をさらに見つけるために取り組む人も増えています。そんな日頃からランニングに頑張って取り組んでいる方にぜひ読んでほしい一冊。著者は2年連続で青学を箱根駅伝で総合優勝に導いたトレーナー業界の大御所。数々のアスリート指導の経験を生かし、独自に考案したトレーニングメソッドを一般の方でもわかりやすく読めるようにしており、ランニングをさらに頑張りたい方にオススメの一冊です。
 
 

「うどんが街を駆け抜ける!シュールでゆかいな出前珍道中」

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「うどんのうーやん」岡田よしたか
自らお客さんの元へ出前に向かう、なみなみとうどんとダシをたたえた丼、うーやん。突然のぶっ飛んだ展開に浮かぶ”ハテナ?”は「ひとでぶそくのため/うどんのうーやん/じぶんで/いかなあかんのです。」の一文で一蹴されます。なんでやねん! その後も次々と繰り広げられるシュールでユーモアあふれる展開に、頭の中は”なんでやねん!”の嵐になることでしょう。しかし、どんな”なんでやねん!”にもまっすぐ向き合い、お客さんにあつあつのうどんを届けるためにひた走るうーやんの姿に、器の大きさ(うどんだけに)を感じることうけあいです。
 
 

「岡本太郎の激しくも優しい言葉に心が走らされる」

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「自分の運命に楯を突け」岡本太郎
「ページの中には太郎がいるよ」、と勧めてもらった本。この本は、1979年から1981年にかけて、10代から20代の男性の人生相談に答えた雑誌の連載の一部をベースに加筆構成された一冊で、「弱いままでいい。人間、だれでも、生きている以上はつらぬくべきスジがある。やってごらん」と、一見厳しくも、実に優しく、そして強い岡本太郎の言葉がたくさん詰まっています。彼が生きた時代からもう随分時は過ぎているはずなのに、それでも現代を生きる人にもグッと響く言葉。自分はどんな風に生きているのか、どう生きていきたいのか。そんなちょっとクサいことを恥ずかしげもなく考えるきっかけをくれると思います。勇気を持って前に進もう、そう思える一冊です。
 
 

「息切れ無縁、全力疾走の宝塚愛!」

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「ZUCCA×ZUCA」はるな檸檬
宝塚オタク、いわゆるヅカオタ女子たちの日常をコミカルに描いたショートコミックです。遠方への観劇行やチケット代で生活を逼迫させたり、オタクっぷりを隠そうとする余り彼氏に浮気を疑われたり、暮らしの軸を宝塚に置いているためにプチ悲劇を招いてしまったりするのですが、それでも彼女たちは心から楽しそうに毎日を送っています。なぜなら、そこには宝塚への絶え間ない愛があるから。出産報告メールが来たら「中三卒業で入団なら◯期生だね!」と即レスしたり、100均グッズで使うあてもないシャンシャン(宝塚の舞台の最後で全員が手持ちする飾り物)を作ってみたりと、その愛はちょっぴり暴走気味。でも彼女たちをそこまで衝き動かす”宝塚”とは? と、思わず劇場に足を運びたくなってしまうパワーに満ち満ちた一冊です。(余談ですが、このマンガきっかけで友人たちと宝塚を見に行った結果、友人の一人が見事にヅカオタになりました)
 
 

「ごほうビールに向かって走れ!ほんわかマラソン体験記」

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「マラソン1年生」たかぎなおこ
勝手に“21世紀のさくらももこ”と心の中でお慕いしているエッセイマンガ家たかぎなおこ先生の代表作。このマンガを読んでいると、マラソン大会がお祭りみたいで楽しそうなこと、走り終わったあとのビールが美味しそうなことなどにつられて、ついマラソン大会に出てしまいたくなること間違いなしです。とかく運動の話になるとつい健康や競争や運動神経の方に気持ちが行ってしまって敷居が高くなりがちですが、この本はそういったハードルをのほほんと軽く飛び越えて、自分らしく自然に運動を楽しむ、人生を楽しむコツがさりげなくつまっている気がします。運動しなきゃとは思ってるんだけどいまいち踏み出せなくて、と二の足を踏みがちな人におすすめです。

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