2015.03.14

【「ほんの団地」の物件紹介62 妄想団地407号室】

「妄想団地」には、妄想から生まれた「妄想住人」がいる…

◆沢登 裕美 5歳 女性 幼稚園生
407_room

女/5歳、幼稚園年中さん(きりん組)

[家族構成]
お父さん(メーカー勤務の研究職/45歳)
お母さん(近所の薬局でパート勤務の薬剤師/42歳)
お兄ちゃん(妹が可愛くて仕方ないけど、たまにお母さんに「ボクも構って!」と駄々をこねる8歳、小学2年生)
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裕美ちゃんはちょっと引っ込み思案で恥ずかしがりな女の子。団地の中で顔見知りのおばさんに会っても自分から挨拶が出来なくて、お母さんの後ろに隠れてしまいがち。

幼稚園の園庭遊びでも、ドッジボールをするより砂場でお城を作って、お姫様が住んでいる様子を考える方が楽しい。人と競争したり、争ったりが苦手で、ブランコや滑り台の順番待ち中に横入りされても何も言えなくて、結局一度もブランコにも乗れず、滑り台も滑れず昼休みが終わってしまったことも。

絵本が大好きで、幼稚園の教室にある絵本は全て読破済み。本さえ与えておけば、30分でも一時間でもじっと座って、黙々と読んでいる。お母さんが試しに、裕美ちゃんがどれだけじっとしていられるか図書館の絵本コーナーで試してみたところ、途中でトイレに立った以外、昼から夕方の閉館時間までほぼ本の世界に没頭していたそう。「ギネス申請を真剣に考えそうになりましたね」(母・談)

そんな裕美ちゃんが好きなものはうさぎ、猫、お姫様、お母さん、大学芋、お父さん、お兄ちゃん。ちなみに将来の夢はフィギュアスケートの選手。浅田真央ちゃんみたいに、いつかキラキラの衣装を着てクルクル回れる日が自分にも来ると信じてやまない。がんばれ裕美ちゃん。

>> 妄想住人・生みの親:野澤/ 育ての親(選書):落合

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