2022.06.13

【6/19読書会@オンライン ハーマン・メルヴィル『書記バートルビー』

今回もオンラインで開催です

今回は世界名作十大小説の一つとも評価されるに至る大長編『白鯨』の著者で、同時代には思うような評価が得られなかったという早すぎた小説家メルヴィルの短編『書記バートルビー』を取り上げます。

“I would prefer not to”――「その気になれないのですが」(杉浦銀策訳 国書刊行会)「ぼく、そうしない方がいいのですが」 (坂下昇訳 岩波文庫)「あまり気が進みません」 (土岐恒二訳 集英社 『世界文学全集39』)「せずにすめばありがたいのですが」 (酒本雅之訳 国書刊行会 『バベルの図書館9』)「そうしない方が好ましいのですが」(柴田元幸訳)「そうしない方がいいと思います」(牧野有通訳 『書記バートルビー』 光文社古典新訳文庫)

メルヴィルの静謐な描写が無機質さを際立たせる、1850年代ウォール街の弁護士事務所を舞台に、語り手である弁護士と雇われ書記バートルビーの一見不毛(?)なやり取りを介して物語は進みます。コピー機が存在しない時代に、バートルビーの仕事は書類を筆写するだけといういかにも退屈そうなもの。弁護士からの作業指示に対して“I would prefer not to”という返答を繰り返し、同意はしないが単純に拒否するでもなく静かに頑なな態度を取り続けるバートルビー。その理由は明かされない。バートルビーの素性も明らかにならない。困り果てた弁護士と最後に明かされるバートルビーの前歴と彼のたどった末路。

そこに描かれるただの奇妙なやり取り、ただのディスコミュニケーション、ただの職務怠慢として片づけられない、メルヴィルが予見した現代にも通ずる何かについて考えてみたいです。

書写人バートルビー ―― ウォール街の物語(柴田元幸訳)https://info.ouj.ac.jp/~gaikokugo/meisaku07/eBook/bartleby_h.pdf

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日 時:6/19(日)19:00 – 21:00

 ※今月から日曜日の開催です。お間違えのないように!

場 所:オンラインイベント

    (申し込みをされた方お知らせします)

入場料:無料

内 容:読書会

   『書記バートルビー/漂流船』ハーマン・メルヴィル
(牧野 有通 訳,光文社古典新訳文庫, 他の版でもOK)

参加方法:このページの下の入力フォームから

or FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
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*これまでに国立本店読書会で読んだ本*

・本の未来を探す旅 台北(内沼晋太郎・綾女欣伸)

・折りたたみ北京(ケン・リュウ編集)

・服従(ミシェル・ウエルベック)

・天安門(リービ英雄)

・犬婿入り(多和田葉子)

・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)

・野火(大岡昇平)

・少年が来る(ハン・ガン)

・雨月物語(上田秋成)

・わたしの名は赤(オルハン・パムク)

・人間・この劇的なるもの(福田恆存)

・灯台へ(ヴァージニア・ウルフ)

・グミ・チョコレート・パイン(大槻ケンヂ)

・モモ(ミヒャエル・エンデ)

1973年のピンボール(村上春樹)

・族長の秋(ガブリエル・ガルシア=マルケス)

・ソロモンの歌(トニ・モリスン)

ディディの傘(ファン・ジョンウン)

路上の陽光(ラシャムジャ)

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