2021.01.05

1/22 ブックトークイベント 国立夜読 第32回 オンライン

※ZOOMを使用するオンラインイベントです ※
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【ブックガイド部とは】
ブックガイド部は「読書の文脈づくり」をテーマしています。
本は一冊、一冊独立して存在していますが、見えない所でつながっています。
それは人も同じ。
独立して存在するものが交わるときにあらたな文脈が生まれてくるはず。
過去の本と今の本
過去の人と今の人
過去のテーマと今のテーマを
ブックガイドという形でつなげていくことが
われわれの活動の目的です。
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今回はキリスト教を中心に宗教についてテーマにしてお話します。

一般的な日本人は一部の学校などを除くとキリスト教文化にふれることはほぼありません。
文学、映画、漫画などのサブカルチャーなどにも旧約、新約聖書にかかれているエピソードが含まれていることがありますが、キリスト教文化が現代においてどのような意味を持っているかを想像することはなかなか困難です。

今回取り上げる本は佐藤優さんの『はじめての宗教論』。
本書は右巻と左巻に分かれていますが、内容豊富な2冊からテーマを絞って紹介します。

著者の佐藤優さんは元外務官僚、主任分析官という立場でソ連・ロシア関連の職務に従事していました。単なる外交官ではなく、諜報活動にも深く関わった経験を持ちながら、最終的には国策捜査により業務妨害容疑で逮捕されるという異例の経験を持つ方です。刑事手続中の勾留期間から作家活動をスタートさせ、その後も多くの著作を発表しています。裁判は2009年に有罪判決が確定、それと同時に外務省を退職、その後2013年に執行猶予期間を満了しています。

佐藤さんは同志社大学新学部でキリスト教を学び、その後も現代におけるキリスト教神学の展開について研究したいと思いを強く持っていたようです。その知識は大学の神学部で学んだ確かなものですが、佐藤さんには神学だけではなく、哲学、歴史学、社会学などの知見を含みつつ現代の世界のあり方を論じようとする強い意思が感じられます。現代がいかなる特徴をもっているのかを説明するときに、キリスト教およびその他の宗教の影響を考慮することによって数百年単位の長い単位での世界の変化を論じることができる。それが他にはない佐藤さんの知的特徴と言えるでしょう。

『はじめての宗教』は学術的なキリスト教理解を完結に説明しながら、宗教的とはなにかを考えつつ、さらに国家、あるいは資本主義とはなにかという問いにまで至っている興味深い本です。佐藤優さんはプロテスタントとして神学を学んでいるため、カトリックとは見方が異なることも多いようですが、佐藤さんは人間にとっての「見えない世界」の存在を考える上での宗教を重要視しているため、特定の宗教や宗派を超えた考えを展開していて、多くに人にとって示唆的です。

『はじめての宗教』では「近代」と「国家」が大きなテーマとなっているのも気なるところ。基本的なキリスト教の解説を参照しつつ、「近代」と「国家」についての佐藤さんの考え方を眺めてみたいと思います。
また右巻で解説されている「日本人にとって神学とは何か」という興味深いテーマについても少し共有しつつ、参加者の方とお話できればと考えています。

【概要】
日 時:1/22(金)19:30-21:30
場 所:オンラインイベント(ZOOM)
(申込みがあった方に参加URLをお知らせします)
入場料:無料
内 容:本をめぐるお話
参加方法: ページ下の力フォームから

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