2020.06.19

【6/27読書会@昭和記念公園】ミヒャエル・エンデ『モモ』

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<今回は昭和記念公園で読書会です。マスク着用での参加をお願いいたします。雨天中止です。>

国立本店読書会は4月と5月をお休みし、6月27日に14回目を開催するはこびとなりました。今回はミヒャエル・エンデの『モモ』を読みます。

この作品は、人の話を聞くだけで悩みを解決してしまう女の子が、時間どろぼうから時間を取り戻す物語です。人々は「灰色の男」に時間を奪われ、豊かな生活を失ってしまいます。それはまさに、現代人の忙しく余裕のない姿そのもでした。

しかし、常に「時間がない」と言っていた私たちは、covid-19によってスピードを落としたり、立ち止まったりすることを余儀なくされました。こんなにあっさりと2020年の春が奪われてしまうとは、誰も想像していなかったことで、これからどんな世界になるのか様々な意見が飛び交う中、その変化の時をむかえていると言えるでしょう。「灰色の男」に奪われた時間はcovid-19によって戻ってきたのかもしれませんが、人と会う、集まる、分け合う、触れる… そんな当たり前のことが日常からなくなってしまい、時間があっても満たされない日々を生きながら、自分の今いる環境や人生を改めて考えた人も多かったのではないでしょうか。
わたしたちにとって、時間の本当の意味とは。人の幸せと私たちが望むこと。『モモ』を読んで一緒に考えてみませんか?

”とてもとてもふしぎな、それでいてきわめて日常的なひとつの秘密があります。すべての人間はそれにかかわりあい、それをよく知っていますが、そのことを考えてみる人はほとんどいません。たいていの人はその分けまえをもらうだけもらって、それをいっこうにふしぎとも思わないのです。この秘密とは──それは時間です。”

<『モモ』より引用>

日 時:6/27(土)15:00 – 17:00
場 所:昭和記念公園(立川口に集合)
[ 雨天中止 ]
入場料:無料
内 容:読書会
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
またはこのページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから

*これまでに国立本店読書会で読んだ本*
・本の未来を探す旅 台北(内沼晋太郎・綾女欣伸)
・折りたたみ北京(ケン・リュウ編集)
・服従(ミシェル・ウエルベック)
・天安門(リービ英雄)
・犬婿入り(多和田葉子)
・地下鉄道(コルソン・ホワイトヘッド)
・野火(大岡昇平)
・少年が来る(ハン・ガン)
・雨月物語(上田秋成)
・わたしの名は赤(オルハン・パムク)
・人間・この劇的なるもの(福田恆存)
・灯台へ(ヴァージニア・ウルフ)
・グミ・チョコレート・パイン(大槻ケンヂ)

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