2019.10.03

10/23 ブックトークイベント 国立夜読 第20回

ロゴ_大岡信HP_1
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【ブックガイド部とは】
ブックガイド部は「読書の文脈づくり」をテーマしています。
本は一冊、一冊独立して存在していますが、見えない所でつながっています。
それは人も同じ。
独立して存在するものが交わるときにあらたな文脈が生まれてくるはず。

過去の本と今の本
過去の人と今の人
過去のテーマと今のテーマを
ブックガイドという形でつなげていくことが
われわれの活動の目的です。
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読書範囲の広い国立本店メンバーの二人が様々な本を紹介していきます。

読書世界は無限の奥行きがあり、
奥に行けばいくほど色んなものがつながりますが、
その入口は決して広くはありません。
本を読むことによって生まれる世界は豊かなもの。
狭き門をくぐるために、ちょっとハードな本について
話し言葉で伝えています。

国立本店は毎年10月からメンバーを加えて新しくスタートします。
昨年から一年間続けてきた「国立夜読」も新しく始まります。

今期のはじまりに取り上げるのは詩人の大岡信さんです。

大岡さんといえば朝日新聞にながらく連載していた「折々のうた」が有名です。
「折々のうた」は古今東西の様々な詩歌を取り上げて解説を加えるというものです。主要な新聞の一面に、毎日掲載されたこの文章は多くの人が詩に触れるきっかけになりました。

大岡さんは詩人であるとともに詩と詩人について解説するのがとても上手な方でした。

詩については感覚的過ぎるので苦手、よくわらかないという人、あるいは論理的な文章を好むので、詩を読もうと思ったこともない、などいろいろなイメージで詩に近づく機会を持てない人がいることでしょう。

大岡さんの詩について考察は、違った感覚を持った人でも同じように理解できるような明晰さがあります。その明晰さはある意味で、大岡さんの詩に対する態度の一側面だとも言えます。その明晰さを頼りにして、現代詩に近づける人も多いはず。

初期の大岡さんの文章は詩とは何かを言葉にしようとする意志を感じます。詩を解説するというよりは、詩について考えることは詩だけではなく、文化に対する思想的な分析を行っているような印象です。
例えば以下のような表現。

詩人は言葉を哲学者ほどに信用しないと書いたが、おそらく信用しないからこそ、詩人は言葉を救おうと願うのだ。(『現代詩詩論/詩人の設計図』,「詩の条件」,講談社文芸文庫)

詩は証明を拒絶する。それは、自ら一つの証明であるからだ。(同上)

詩に見てとられる秩序こそ、詩人の泡立つ発語本能や激発する感情に方向を与え、それらに形を与えているのである。(同上)

ここには言葉の表現である詩に対して、様々な説明を加えると同時に、なぜ詩を必要とするのかを説明したいという欲求を感じます。それは単に表現方法への探究心ではなく、社会・文明・人間に向けられたものでありました。

講談社文庫の『現代詩詩論/詩人の設計図』を中心に、詩とは何かについて大岡さんらしい文章を共有したいと思います。

【概要】
日 時:10/23(水)19:30-21:30
場 所:国立本店
入場料:無料
内 容:本をめぐるお話
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
このページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから
【今後のラインナップ】
2019年11月 テーマ:貨幣
2019年12月 山口昌男
2020年1月 見田宗介(宮沢賢治について)
2020年2月 テーマ:メディアと記号
2020年3月 鶴見和子
2020年4月 多田富雄
2020年5月 テーマ:民藝
2020年6月 宮本常一
2020年7月 テーマ:書物

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