2019.07.06

7/26 ブックトークイベント 国立夜読 第18回

ロゴ_書物HP_03

【名前は知ってるけど読んだことがない、くらいの人が対象のイベントです】

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【ブックガイド部とは】
ブックガイド部は「読書の文脈づくり」をテーマしています。
本は一冊、一冊独立して存在していますが、見えない所でつながっています。
それは人も同じ。
独立して存在するものが交わるときにあらたな文脈が生まれてくるはず。

過去の本と今の本
過去の人と今の人
過去のテーマと今のテーマを
ブックガイドという形でつなげていくことが
われわれの活動の目的です。
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年に1回、読書についてちょっと深く考えるということで、
今回の国立夜読のテーマは「書物」です。

昨年は津野海太郎さんの『読書と日本人』を取り上げ、味のある読書論をみなさんで共有しました。

7/16 ブックトークイベント 国立夜読 第8回

昨年の「書物」回では参加者のお一人はそれがきっかけで本店メンバーとなり、
今では一緒に読書会を企画したりしています。
他の参加者の方もお互いのイベントを行き来するようなことにもなって、
なかなか出会いが生まれた会でした。

読書というもの、それはとても味のある媒介者なのです。

今回は媒介、すなわちメディアとしての書物を出版流通という側面から考えてみます。
取り上げるのは柴野京子さん著『書棚と平台』です。

柴野さんは大手取次の東京出版販売(現・トーハン)を経て大学の博士課程に進み、その後は大学に残って仕事をされています。現在は上智大学新文学科教授として、出版を中心とした近現代のメディア産業、流通/メディア文化の研究をされているようです。

『書棚と平台』は日本の出版の歴史を「流通」という観点から紐解き、その独自性を明らかにした本です。
今の日本の出版流通携帯は、急速な近代化を推し進めるときに始まり、戦時下の総動員体制の中で出版・流通・小売が一体となった合理性の高いシステムとして構築されました。歴史的な背景が色濃く反映されていることは日本の出版の大きな特徴です。

『書棚と平台』はこのような背景が読み手にどんな影響を与えたのか、がテーマになっています。出会い方や選び方がわれわれの「読書」にとってどんな意味があるのか、そして、今どんな形で本との出会いがあり得るのか、という魅力のあるテーマです。

個人的に一時期はまり込んで読んだ『書棚と平台』ですが、修士論文が基になっていることもあってか、なかなか読みやすくはないようで、出版関係者でもよく読まれているとはいえないような印象があります。確かに文章は難しいかもしれませんが、本質的な問題提起がありながら、多様な過去が紹介され、未来の可能性も示している稀有な本なので、そんな扱いはややもったいない。

この本の最後に、「書物を媒介としたコミュニティ」を支える現代の出版流通はどのように構想されうるか、という問いを巡り、あとがきでは「本の価値を決めるのは、それを手にした人なのだ。だから、私は全ての本がいとおしい」と述べられます。
本と人がどう出会うかは多様であり、本来あり得たダイナミズムを取り戻す可能性を考えたくなります。

本との出会いについてちょっと深く考えてみる機会としたいと思います。
ぜひ足をお運び下さい。
【概要】
日 時:7/26(金)19:30-21:30
場 所:国立本店
入場料:無料
内 容:本をめぐるお話加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
このページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから

 

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