2019.06.06

【6/25読書会】リービ英雄『天安門』

B

国立本店の6月の読書会はリービ英雄さんを取り上げます。

英語を母語とするアメリカ人の日本文学研究者が、日本へ移住し日本語で小説を書く。
これはいったいどんな“越境”なのでしょうか?

リービ秀雄(levy hideo)はアメリカ生まれで、プリンストン大学、スタンフォード大学日本文学教授を務め、万葉集を専門としていました。最近では新元号令和について語っている記事も掲載されています。

「令和の国際性と日本性、多言語的高揚感」
https://www.asahi.com/articles/ASM416THGM41UCVL04T.html

日本語で書く理由について、リービ秀雄さんは「ぼくの日本語遍歴」(『日本語を書く部屋』所収)の中でこのように書いています。

日本語は美しいから、ぼくも日本語で書きたくなった。十代の終り頃、言語学者が言うバイリンガルになるのに遅すぎたが、母国語がその感性を独占支配しきった 「社会人」以前の状態で、はじめて耳に入った日本語の声と、目に触れた仮名混じりの文字群は、特に美しかった。しかし、実際の作品を書く時、西洋から日本に渡り、文化の「内部」への潜戸としてのことばに入りこむ。いわゆる「越境」 の内容を、もし英語で書いたならば、それは日本語の小説の英訳にすぎない。だから最初から原作を書いた方がいい、という理由が大きかった。壁でもあり、潜戸にもなる、日本語そのものについて、小説を書きたかったのである。
「ぼくの日本語遍歴」より

今回の読書会は、リービ秀雄さんの作品の中から中国を舞台とした小説『天安門』を取り上げます。ネイティヴではない外国人によって、日本人より繊細に書かれた日本語の小説を味わいながら、言語の問題についても少し考えてみたいと思います。

二つの大陸の声を甦らせようとしているうちに、外から眺めていた「Japanese literature」すら記憶に変り、世界がすべて今の、日本語に混じる世界となった。
「ぼくの日本語遍歴」より

 

【概要】
日 時:6/25(火)20:00 – 21:30
場 所:国立本店
入場料:無料
内 容:読書会
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
またはこのページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから

Share on FacebookTweet about this on Twitter