2018.10.06

10/26 ブックトークイベント 国立夜読 第10回

11回1026_06

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【ブックガイド部とは】
ブックガイド部は「読書の文脈づくり」をテーマしています。
本は一冊、一冊独立して存在していますが、見えない所でつながっています。
それは人も同じ。
独立して存在するものが交わるときにあらたな文脈が生まれてくるはず。

過去の本と今の本
過去の人と今の人
過去のテーマと今のテーマを
ブックガイドという形でつなげていくことが
われわれの活動の目的です。
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読書範囲の広い国立本店メンバーの二人が様々な本を紹介していきます。

読書世界は無限の奥行きがあり、奥に行けばいくほど色んなものがつながります。しかし、その入口は決して広くはありません。
本を読むことによって生まれる世界は豊かなもの。
狭き門をくぐるために、ちょっとハードな本について話し言葉で伝えています。

少人数でやっているので参加者の質問も大歓迎です。本をお持ちいただいて紹介して頂くの良いと思います。

国立本店は毎年10月からメンバーを加えて新しくスタートします。
昨年から一年間続けてきた「国立夜読」も新しく始まります。

第一回目に取り上げるのは詩人の大岡信さんです。
大岡さんといえば朝日新聞にながらく連載していた「折々のうた」が有名です。「折々のうた」は古今東西の様々な詩歌を取り上げて解説を加えるというものです。主要な新聞の一面に毎日乗っていたこの文章は、多くの人の目に届いたことでしょう。

大岡さんは詩人であるとともに詩と詩人について解説するのがとても上手な方でした。詩を解説することを通して大岡さんは日本の中にある「連なり」を見出そうとしました。大岡さんの詩に対する分析は単純にテクニカルというよりは歴史的、文明論的なところがあります。その客観的で明晰な解説は日本の文化に対する愛情と批判的な視線が混じりあったものでした。
日本語および日本における文学が急激に変化してきた明治から現在までを感じられる世代でもあったために言葉、とりわけ詩歌という形式において、時代的な変化を説明したいという欲求があったのでしょう。

谷川俊太郎さんとの対談(『詩の誕生』)で大岡さんは「詩の死」ということを強調しています。
“ある時代に作られた新しいものは、単独に存在するのではなくて、新たに付け加えられたもの。過去の蓄積の中で新しいものが加わることによって全体がジワッと変わる。その総体が伝統である。”
このT.S.エリオットの伝統論を大岡さんは「詩は死ぬことによって伝統を変えていくのだ」と言い換えています。
伝統が変化すること、あるいは変化しないことを見つめる、これが詩を論じる大岡さんの視座の一つでした。

日本では詩を読んだり、詩集を手にとったりする人はそれほど多くないかもしれません。詩を読むという行為は小説を読んだり、散文を読んだりするのとは違った楽しみと収穫があります。
「詩を読む習慣があって良かった」と書いた小説家の方がいましたが、それは日々を生きるための感性と向き合うには、小説だと長すぎ、散文だと概念的すぎる、ということだったと思います。

言葉との新たな出会いになることを期待して大岡さんの著作からいくつかテーマを挙げてお話します。

【概要】
日 時:10/26(金)19:30-21:30
場 所:国立本店
入場料:無料
内 容:本をめぐるお話
参加方法:FACEBOOKイベントページの参加ボタンを押す。
このページの下の国立本店のWEBページ入力フォームから

【今後の予定】
・鶴見俊輔
・山崎正和
・中村雄二郎
・民藝
・加藤周一
・渡辺京二
・唐木順三
・河合隼雄
・書物論
・振り返り

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